狂犬病は発症するとほぼ100%の確立で死に至る病気です。
日本では狂犬病の発生がないのにどうして予防接種をするのですか、という質問をいただく場合がありますが、世界中ではいまだに1年に約5万人の人が狂犬病で死亡しています。また、近年は世界各地への移動が簡単になり、狂犬病の動物が日本に入ってくる可能性は十分にあります。狂犬病のまん延防止にはワクチンの接種率を70%以上に確保する必要があるとされています。
そのため、日本では狂犬病の予防接種が法律で義務付けられ、わんちゃんには一生に1回の登録と年1回の狂犬病の予防接種を必ず受けなければなりません。そして、その際にもらう注射済票は必ずわんちゃんの身に付けなければならないきまりになっているのです。日本での発生率は1957年以来0%となっていますが、アジアの国ではわんちゃんだけでなく、こうもりなどからの感染も確認されており、人間もその病気にかかると必ず死に至る狂犬病を防ぐためにも予防接種は不可欠です。